【3度目の正直と】2020ルヴァンカップ準々決勝vs札幌(A)プレビュー【2年前の忘れ物】

どうも、「頼むから水風呂の温度は20度以下にしてほしいと行きつけの銭湯に伝えたい」系マリサポのお市です。後生ですから25度とかやめてください。。

今年もやってまいりました、沢口靖子杯ことルヴァンカップです。
弊クラブは名誉あるゼイワン王者でACL組ゆえ、準々決勝からの参戦です。なんという優越感。
そして相手はまたしても札幌です。

語るべきトピックが多すぎて、今回はマッチプレビューの体を成すか不安ですが、時間もないのでサクサクいきましょう。

ルヴァン札幌戦のマッチプレビュー、はっじまーるよー。

札幌のねらい:マリノス対策総決算

先週の札幌は、前後半で異なるマリノス対策を敷いてきた。

前半はリーグ屈指のサイドアタッカーに成長しつつあるルーカス・フェルナンデスを最大の武器とした0トップ。最初の配置こそ3-4-2-1ではあるが、相手を動かすべくグリグリと動く。

すべては右で刺すために。ミシャが「ここを崩しの起点とするぅ(cv.藤村忠寿)」と言ったかどうかは別だが、7月の札幌ドームで初お披露目となったこの手段は、痛みに耐えてよく頑張ったブンちゃんをボッコボコにした。

が、先週のマリノスは対処してみせた。
一番の武器である右の槍を潰すべく、前田大然和尚の破戒僧プレスバックと、エッサッサで鍛えた高野会長の足腰による粘りの守備が炸裂。あれほど猛威をふるったルーカスを沈静化することに成功した。

実は札幌でのマリノス戦以後、このルーカスを活かす方法は鈴木武蔵がベルギーに旅立ったあとの札幌の基軸となったほどだった。
だが後半は、「じゃじゃじゃじゃあ、こっちでいきましょう(cv.藤村忠寿)」とばかりにミシャは拘泥せずにやり方を変えてきた。

「魔神」ミシャは、サイドではなく中央に活路を見出した。

マリノスが前半使ったボランチとSBが絡むボール前進策の逆手をとり、そこを奪って中央に空いたスペースをチャナに使わせた。真ん中をチャナの花道にするべく2トップは開き気味でチーちゃんしんちゃんを釣り出す周到ぶり。

とりわけドウグラス・ナンタラ(by栗原船長)ことドウグラス・オリヴェイラはチーちゃんとの1対1を何度か制すなど脅威となった。「あとはもう毒盛るしかないね(cv.鈴井貴之)」と筆者がひとりごとを言ったとか言わないとか。

とはいえそれ以上にマリノス側のびっくり人間サンちゃんが躍動したり、肝心のドウグラス渾身の一撃がクロスバーを叩いたりしたためスコアは覆らずに終了。試合前に両将が予言した通り、終始オープンな殴り合いとなったゲームはマリノスが制する格好となった。

こうした前回対戦の流れを踏まえて、札幌は先週の同様3-4-2-1からスタートすると推察する。ただし、いくつかのマイナーチェンジは加えて。(★がついているのが、先週末の名古屋戦で45分以上出ていない選手。)

4-1とスコアだけ見れば札幌の策は失敗に終わったと見えるだろうが、いくつか修正を加えれば十分マリノスにとって「こうかはばつぐんだ」な一撃にできたのでは?と思う。

まずは「マルコス、エジガル、ミズヌマに次ぐ4人目のJr」ことサントス、大然和尚に対抗しうるDFラインを構築すること。福森ほどの精度の高いロングフィードは望めないものの、アジリティやフィジカルでは勝るキム・ミンテの起用は大いにありうる。

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また、先月の札幌決戦で先発した高嶺の起用もありそうだ。

次にCF。ジェイが復帰し、ドウグラス・オリヴェイラに目処が立ちつつある今、荒野の0トップに固執する必要性は低い。先制点を握るべくCFを起用してくる可能性はありそうだ。

マリノスのねらい:狂気のオープン展開をコントロールする

対するマリノス、前節神戸戦は3-1からものの2分で2点ねじこまれ、まさかまさかのドロー。4連勝はならず、反攻に向けて若干の足踏みとなってしまった格好だ。

しかしこの前節の結果は、スコアの推移だけ見ると「最後数分我慢すれば!」と言いたくなるが、実際そうだったのかは怪しいところだ。勘所を隠す術においてはJリーグ屈指の狸親父ボスのコメントに、またしてもこのフレーズが出た。

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残念な結果になってしまいました。ゲームをコントロールしないといけない局面もありましたし、チャンスを作った中でゴールを決めておかなければ、自分たちを苦しめる結果になってしまいます。攻撃でも守備でももう少し集中力を出さないといけなかったので、そこが残念です。

Jリーグ公式より

「ゲームをコントロールしろ」
おそらく去年の不安定な時期(ドキドキ☆4-2-4大実験♪になったホームセレッソ戦とか)にボスの口から連発された言葉だ。「もっと攻めろ」でもなければ「スコアを考えて割り切るところは割り切れ」でもない。

短文ゆえに色々な示唆に富むが、実はもっと単純で、主導権は握ったままでいろ、ということなのではなかろうかと筆者は思う。ボールや人が流れるテンポも相手じゃなくて自分たちで制御できるように、という思いではないだろうか。

前節は、前半でなるべく失点をしないようにと務めていた神戸に対し、ハイプレスと深い位置でのボール回しを敢行。神戸はそれらに対抗すべく陣形を前傾させたりパススピードを上げたりしたので、前半の早い段階からオープンな展開となりゴールが生まれた。

だが90分間ずっと陣形を崩してボールをゴールへと進めるだけでは不十分。思い通りにいかない場合や相手をいなすべき時は、ある程度ボールを握りながらゲームを落ち着けるべきだったのではと推察する。

過去2試合の札幌戦を振り返ると、どのカードよりも高山対ドン・フライ感が強いゲームを繰り広げてきた。両監督が「オープン上等、点の取り合い」と言っているこのカード。エンタメ性もさることながら、札幌と策を仕掛け合うことでマリノスは成長してきた節がある。いわば好敵手だ。3度目の今度こそ、ゲームの緩急を自分たちで終始コントロールできるかが試されそうだ。

その意味を踏まえて、マリノスは先週の札幌戦と近いメンバーを敷くと予想。

ここのところ過労続きの扇原を休ませつつ、ボールの出し入れによってチームに落ち着きをもたらせられる「ダブル田拓也」もアリかもしれない。
またSBには神戸戦で全休をとった健さん、前回対戦でルーカスを完封してみせた高野会長を予想。札幌の右の槍を封じつつ、マリノスの右の槍「仲川松原ライン(こう書くと湘南新宿ラインっぽい)」で突いていくのもできそうだ。

おわりに

2018年10月27日。
決して真冬とは言えない季節だったけれど、指はかじかんでいたし、どこかに寒さを感じていたあの日。帰りに永田町のC&Cでカレーを食べながら一人で泣いたあの日。「このサッカーで勝てる」とようやくできかけた自信が、がらがらと音を立てて崩れたあの日。

マリノスがルヴァンカップ決勝で負けたあの日だ。

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損な性分のせいか、優勝が決まった時の景色よりも、タイトルを逃した時の情景の方がよく覚えている。無残に折りたたまれてゴミ箱に捨てられた銀紙とダンボールで作られた優勝杯。やるせなさを歯噛みしながら歩くマリサポたち。目に映るあらゆるものが我々は優勝できなかったという事実を突きつけてきた。

ノックアウトステージの敗北で打ちのめされるのは、観ている側のメンタルも同様なのだと悟った。

あれから2年近く。マリノスはリーグを制するまでになり、練りに練った対策をぶつけられるまでになった。2年前の永田町にいた自分に言えば、少しは慰めになっただろうか。いや、きっと何の意味もなさないはずだ。
月並みな表現だが「一発勝負の借りは一発勝負で」「ルヴァンの借りはルヴァンで」なんだろう。

同じ「忘れ物」だとしても、シャーレとは違ったカップを次こそ掲げられたら、リーグ戦の優勝とはまた違った喜びがあるに違いない。
新国立で沢口靖子ばりの笑顔でルヴァンパーティを、もとい勝利の美酒に酔うべくまずは第一歩。北の好敵手と白黒つけたい。

<この項・了>

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